Gemini for google workspaceの業務別プランの選び方

法人向けのGoogle Workspaceには大きく分けてBusinessプランとEnterpriseプランの2つが存在しますが、プランを選ぶうえでどのプランがどんな企業・業務に合うのか、具体的に把握することが難しいという人もいるでしょう。ここではBusinessプラン三種とEnterpriseプランで使える機能について、どんな企業・業務に向いているかを解説しています。

目次

業務・目的別のGemini for Google Workspaceプラン選び

Business Starterに向いている業務・企業は?

このプランは基本的な業務コミュニケーションやドキュメント作成をシンプルに進めたいと考える企業・部署に適しています。たとえば、Gmailを使った社内外とのメールのやり取りや、Google Chatを活用したチーム間での情報共有、連絡のやりとりなど、日常的なビジネスコミュニケーションに必要な機能は一通り備えられています

。 また、2025年4月からはGeminiの「Help me write」機能が日本語に対応したことにより、メールの下書きを自動で作成したり、文章の誤字・脱字を修正したり、自然な流れに整えるといった作業をAIがサポートしてくれます。これにより、メール対応の効率や品質が向上し、ビジネスにおけるやり取りの手間を軽減できます。

そのほか、最大100人まで参加可能なビデオ会議も行えるため、支店間やリモートワーク中の社員とのミーティングにも問題なく対応できます。会議の録画機能は利用できないものの、ちょっとした打ち合わせや報告会などに活用できるでしょう。

ほかにも、Google スプレッドシートやスライドを使った資料の作成・編集、Google カレンダーを使ったスケジュールの管理や共有など、日常業務でよく使われる基本的なツールは一通り利用可能です。ただし、1ユーザーあたりのストレージ容量が30GBと比較的少なめな点には注意が必要。大容量のデータを多く扱う企業には向かない可能性があります。

参照元:Google|柔軟な価格プラン オプションの比較
(https://workspace.google.co.jp/pricing?hl=ja)

Business Standardに向いている業務・企業は?

より情報共有を重視する企業であれば、Business Standardは適したプランといえます。たとえば、Googleドキュメントやスプレッドシート、スライドといった基本的なオフィスツールに加え、保存容量が2TBに拡張されているため、多くの資料や画像ファイルをGoogleドライブに保存して、すぐに容量不足になるような事態は避けられるでしょう。

さらにこのプランでは、ビデオ会議の録画が可能になっており、会議中の内容を記録・保存できる点が魅力です。議事録の作成や内容の見返しといった作業が簡略化され、情報の正確性も向上します。また、共有ドライブにおいて細かな権限設定が可能になるため、チームや部署単位で効率的にファイルを共有でき、社内全体の情報を一元的に管理する体制を整えられます。これは、権限管理ができないBusiness Starterプランにはなかったメリットといえます。

加えて、Business StandardからNotebookLMの利用がかのうになります。Googleが提供する生成AIツールであり、Googleドライブに保存された資料やWebサイトの情報を元に、対話形式で内容を引き出すことができます。ChatGPTのような感覚で操作し、必要な情報を迅速に探し出せるため、会議資料の確認や契約書などの内容確認といった業務に役立てられるでしょう。

Business Plusに向いている業務・企業は?

Business Plusプランは、高いセキュリティと詳細な管理機能、大容量のストレージ、ビデオ会議の充実を求めている企業に向いているプランでしょう。Business Plusでは、Google Workspaceの基本機能であるモバイル端末のログイン管理や強制ログアウトなどの機能について、iOSやAndroid端末ごとにiCloudの使用制限など、きめ細かいコントロールを行うことが可能です。たとえば、業務に不要な機能を制限することで、セキュリティを高めながら業務効率も保つことができまるでしょう。

また、共有ドライブの機能も進化しており、社外共有については特定のドメインだけに限定できるホワイトリスト機能が搭載。これにより、取引先とのやり取りをセキュアに保ちながら、情報の拡散リスクを抑えることができます。

ドライブの共有状況については詳細な監査ログから確認することができ、情報管理の透明性や内部統制の強化にもつながります。こうした点は、取引先とのデータ共有の正確性や安全性を重視する企業にとって重要なポイントといえるでしょう。

Business Plusのプランから、Google Vaultも利用可能になります。Vaultは、メールやチャット、ドキュメントなどのデータをユーザーの意図とは別に管理者が保持し、監査やコンプライアンス対策、訴訟時の証拠保全などに活用できるツールです。企業として、法的な備えや内部監査の体制を整える際に重要な機能といえます。

ストレージ容量もユーザー1人あたり5TBと大きくなっています。動画ファイルや設計データなど、容量の大きなファイルを日常的にやり取りする企業でも問題なく使用可能。プランを選ぶことで業務のスムーズさにも繋げられるでしょう。

Enterpriseに向いている業務・企業は?

Google WorkspaceのEnterprise StandardやPlusのプランは、従業員数が300名を超える企業に向いているプランといえます。Businessプランでは最大利用者数が300名に制限されているため、それを上回る規模の企業では、ユーザー数に制限のないEnterpriseエディションを導入が求められるのです。

Enterpriseは、大容量ストレージ・高度なセキュリティ対策・大規模な会議機能など、ビジネスの中枢を支える要素が充実しています。特にITやセキュリティ体制を重視する企業にとって大きなメリットがあるでしょう。

たとえばEnterprise Plusプランでは、S/MIMEによるメールの暗号化が可能になり、メールの本文や添付ファイルの内容を保護できます。この機能はメールが途中で盗み見られたり、不正に改ざんされたりするリスクを大きく減らすことができるのがメリット。加えて、送信者の真正性を確認できるデジタル署名機能も備わっており、なりすましやフィッシング詐欺への対策にもつながります。

ほかにも、社外秘文書や顧客データの漏洩を防止するためのDLP(データ損失防止)機能も利用可能。Google ChatやGoogleドライブに保存された情報の意図しない共有を制限できるポリシーを細かく設定できるため、機密情報の扱いに慎重な企業にとっては心強い機能となるでしょう。

また、社内外で大人数を対象にしたWeb会議を行いたい企業にも、Enterpriseプランは適しています。Enterprise Standardプランでは最大500人、Enterprise Plusプランでは最大1000人までの参加が可能であり、大規模な会議やセミナー、社内全体のブリーフィングにも十分対応できます。

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